【リクナビ問題】データを買った会社は「人材」を軽視している

広告

広告

f:id:narudonkkp:20190827220558p:plain

ポイント

今回は、リクナビ問題で内定辞退率のデータを買った会社は有能な人材への考え方が未だに甘いのでは?ということを書いていきます。

・リクナビ問題の概要

・有能な人材を引き留める方法がそもそもオカシイ

・有能な人材に投資できない体質の会社は未来が暗い

 

リクナビが内定辞退率のデータをAIを駆使して収集・分析して、各社に売り込んだ件で大問題となっています。

(産経新聞8/25掲載https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190825-00000522-san-soci&pos=1

 

 

この問題の核となるのは「就活生の同意なく個人情報を外部に流失させた」ということです。

さらに、再発防止策も示すことなく問題が長期化や対象の学生への補償などはまだ対応すらしていない状態。

学生の個人情報をあまりにも軽視した故の事件です。

 

 

たしかに、個人情報を同意なく無断で販売していたリクナビは極めて悪質です。

しかし、その「内定辞退率」を購入した各企業にも、あるひとつの問題点が浮かび上がったのではないかと思います。

 

それは『人材を軽視しているのではないか』ということ。

 

 

今回は、リクナビ問題で内定辞退率データを購入した各企業の持つ問題点について解説したいと思います。

 

【内定辞退率データを購入した会社は人材を大切にできていないのでは】

リクナビ問題の概要

今回メディアに取り上げられているリクナビ問題を簡単に解説します。

 

リクナビ問題

各企業が内定後辞退に悩んでいた

(採用計画が狂うという理由で)

 ⇩

リクナビが学生のサイト閲覧履歴等をAIを使って分析

内定辞退する確率を5段階評価で格付け予想

 ⇩

内定辞退予想データを38社に販売

(サイト利用者に断りなくほぼ無断で)

 ⇩

データを購入した企業は採用の可否には使っていないが内定辞退慰留には使っていた模様

 ⇩

事実が公になるも、リクナビ側は記者会見もせず詳細の説明は後手

・政府がリクナビに是正勧告

・対象の学生への補償は未定

 

簡単に説明すると、このような流れです。

リクナビ側は、各企業の採用の悩みという需要に応えた形ですね。

このシステムを考えたことに対して社内表彰まであったそうです。

 

 

しかし、あまりにも就活生の個人情報を軽視し過ぎです。

リクナビという組織が今まで就活生のことをいかに低くみて、雑に扱ってきたかがよくわかる事件でした。

 

 

なぜ内定辞退率データ必要とした?

なぜ各企業は内定辞退率データを欲しがったのでしょうか。

それは、「内定を出した後に辞退されると採用計画が狂ってしまうから」というな理由からでした。

 

 

採用していく中で、就活生が何社も受けるのは当然のことです。

みなさん、生きていくためにはお金を稼がねばなりませんから必死です。

ですので何社も受けて、より良い条件の企業に最終的に就職を決めます。

就活生だって遊びでやってるんじゃないんですよ(笑)

 

 

それを、「採用計画が狂うのが面倒だから」という理由でこのようなデータを購入してまで内定辞退を引き留めようとしたのです。

他の企業に興味を持っていそうな就活生に釘をさして何としても他社の採用を蹴ってもらい、我が社に来させるというものです。

 

 

企業がより良い人材をしっかり採用することは確かに重要です。

しかし、問題なのは内定辞退を引き留める方法にあると私は思います。

 

 

企業側は内定辞退しそうな学生にどう対処しているか

企業の人事は、内定辞退しそうな就活生に対してどのような対応をしているのでしょうか。

こちらのサイト「人事のココロエ:https://jinjino-cocoroe.find-job.net/post-1356/#outline__2_1」様ではこのように書かれています。

 

・内定辞退者から理由をヒアリングする

・我が社ならあなたのキャリアアップができると説明

・似た考えの社員と面談させる

・リクルーターを付けて安心させる

 

いやぁコレはひどい・・・(笑)

内定辞退って「あなたの会社に魅力ないです」という宣言です。

なぜ内定辞退をしているかが根本的に分かっているとは思えないですね・・・

基本的に精神論で思い留まらせようとする方法が多いようです。

 

 

そもそも、内定辞退者はかなり考えて辞退しています。

付け焼刃のような理想論を語ったところで何の意味もない。

結局、何を理由に内定辞退してまで他社に行くのか(給与面などの待遇、会社の規模や将来性、採用後の配属の様子etc...)が叶わない限りは決心は変わらないでしょう。

 

 

採用計画を狂わせたくない、再度採用選考をするのが面倒だから「ヒアリング」という圧力をかけたり、理想論を語って心変わりを望んでいるのでしょうが甘すぎませんか?

本気で有能な人材を雇って活躍してもらいたいのなら、もっと当たり前のことを考えねばなりませんよね。

 

 

社員はみんな替えの利く道具という考えが役員クラスに残っている限りは変わらないでしょうね~・・・

 

 

有能な人材確保にケチり続けた結果が現状

「大卒の新規採用社員なんて差がないんだから厚遇する必要はない!」

「何のスキルも経験もないのだから雇ってあげてるだけマシと思え!」

これが今までの企業側の採用スタンスですよね。

 

 

そして、新卒一括採用をして本人の適正を無視し様々な部署を異動させ続けて完成したのが現状の企業の有様ではないでしょうか。

社内ルールとゴマすりばかり得意な人が出世し、真に能力のある人はより雇用条件の良い他社へ移ってゆく。

 

 

普通なら有能な社員が辞めたくならないシステムを構築することが大切です。

実績に比例した待遇・適材適所な配置換えが理想です。

仮にそのような制度が完全に整っていなくても、待遇条件の大幅な改善をすればいいだけです。

サラリーマンは何よりもお金が欲しいですからね(笑)

 

 

しかし、現状はほとんどが一律の給料体系で頑張っても報われず。

好条件を求めて転職する有能社員に待遇アップではなく謎の理想論をぶつける始末。

客の需要は徹底的に調べるが、社員の需要にはトンチンカン。

 

 

安い給料で有能な人材を使えると思っている経営陣ってどう考えてるんでしょうか。

まさか、社員がヤル気や理想で会社に忠誠を誓っているとでも?

ホンネと建前ってご存知ですよね(笑)

 

 

安い給料で雇った人は「安かろう悪かろう」です。

投資しなければリターンは得られないです。

ケチるところ間違ってますよ?

 

 

企業はもっと人材にお金を投資すべき

人間が苦しいことを頑張る理由は、何かしらの利益があるから。

サラリーマンも会社で毎日毎日つらい仕事を頑張っているのも、給料が貰えるから。

「やりがい」・「お客様の笑顔」なんかでお腹大きくならないし家族も養えません。

 

 

サラリーマンが本気になって働く動機は単純明快な「お金」です。

それ以上でも以下でもない、本当にお金が欲しいです。

頑張れば頑張る分だけお給料がドンドン増える!って解れば誰でも頑張りますよ(笑)

こんな嬉しいことは他にありませんよね。

 

 

だからこそ、もっと社員に給料を渡すべきだと思います。

希望があるからこそ社員も頑張るぞ!という気持ちになれます。

それに、みんながヤル気になるため吊られて頑張ります。

こういった体験談がこちらで紹介されていました。⇩

https://www.yutorism.jp/entry/2018/06/22/233000

(ゆとりずむ様 社員の平均賃金を100万円上げた会社の話 より)

 

 

キチンとした業績評価とそれに連動した給料体系が整備されていれば、自然と有能な人材は集まります。

このことは紀元前からすでに言われていますからね(笑)

【隗より始めよ】

賢者を招きたければ、まず凡庸な私(隗)を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくるという問答から転じた故事

 

 

内定辞退しそうな就活生の動向をコソコソ調べて、見当違いな説得をしたところでその後会社で大きな業績を残す可能性は少ないでしょう。

それよりも、待遇への不満や他社への憧れで転職していくのがオチです。

大卒の新規採用社員は確かに未知数ですが、リスクを負って投資しなければリターンもあり得ません。

そして、その「金の卵」を見抜く能力をロクに育ててこなかった会社側に問題があるだけです。

 

 

今回のリクナビ問題で内定辞退データを買った会社は、人材への待遇に関して自信がないと言えるかもしれません。

そういった点が世間に感じられたという点で、今回のリクナビ問題はリクナビ側だけでなくその問題のデータを購入した企業の体質も浮かび上がらせたのではないでしょうか。

 

 

社員にチャレンジ精神を求めるならば、会社もチャレンジしなければなりませんよね?